赤ちゃん登校日

 児童生徒一人ひとりが、初めて出会う赤ちゃんやそのお母さんお父さんと向き合い、ゼロからの人間関係を築く過程で、他人と向き合う際の「基本的マナー」や「聴き方」「伝え方」等コミュニケーション(お互いの考えや気持ちを理解しあうこと)について気づき学び、普段の友達関係や家族関係など身近な人との接し方について再考・実践します。
※赤ちゃんのあやし方、抱っこの仕方やおむつの替え方を伝え体験させることを目的とした保育体験授業ではありません。

特徴

1 体験するのは「小・中・高校生」

テーマである「人間関係づくり」は全ての世代に通じることですので、小中高生すべてが対象となる取り組みです。

2 気づきの体験学習

学びを深めるためには、なぜこうしたことに取り組む必要があるのかを理解するとともに、強いられるのではなく自ら気づき取り組むことが必要です。この後のかかわり(交流授業)はあくまで試行の場であり、赤ちゃん登校日の根幹はこの授業にあります。

3 生後5か月前後の赤ちゃんとお母さん・お父さんとの交流

ゆったりとお母さん・お父さんとかかわる(コミュニケーションを図る)ことができるよう、まだ動き回れない月例の赤ちゃんに限定しています。

4 児童生徒一人対親子1組で活動

児童生徒一人ひとりが責任をもって相手(赤ちゃん・お母さん・お父さん)と向き合いかかわりあうようにするため、原則、1対1でかかわります。

5 継続的なかかわり

イベント的な単発活動ではなく再考・試行を繰り返しながら、人間関係づくりの基礎を学んでもらおうとするものです。

6 クラスづくり

このプログラムの最終目的は、親子とのかかわりで気づき学んだことを毎日の学校生活や家庭生活における身近な人とのかかわり方に活かしていくことです。つまり、クラスの土台づくりとも言えます。

活動の流れ

学校によって授業回数が違いますが、

1 気づきの体験学習(事前授業)

単にコミュニケーションの技術やマナーを教えるのではなく、そうしたことがなぜ必要なのか?から改めて考えます。気づきの体験学習をとおして普段の自分の姿について振り返りながら「みる」「きく」「伝える」の3つのポイントで整理し、気かかわり授業(交流授業)に向けての課題をそれぞれが確認します。

2 かかわり①(交流授業)

  1. 授業のはじめには児童生徒が事前授業の内容を復習します。(お父さん・お母さんは、様子を見ていただきながら授業のねらいが確認できます。)
  2. パートナーとなる児童生徒との自己紹介を皮切りにかかわり(交流)スタート
  3. 事前授業で気づいたこと学んだこと試行しようとすることにお付き合いください。
    (質問に答えたり逆に質問したり、普通に会話していただければ十分です。)
  4. 生徒への逆質問などもOK。親としての想いや考えを自由にお話し下さい。
  • ※ 活動のねらいを明確にするために、交流する授業はあえて「かかわり授業」と呼んでいます。
  • ※ 当日は屋外でスタッフがお出迎えし、駐車スペースや会場をご案内します。

3 ふりかえり(事後授業/次のかかわり授業に向けた事前授業)

かかわり授業をふりかえりながら、成果や新たな課題を整理します。

4 かかわり②(交流授業)

5 ふりかえり(事後授業/次のかかわり授業に向けた事前授業)

6 かかわり③(交流授業)

7 ふりかえり(事後授業)

みんなの感想

学生の感想

  • 誰かに何かを伝えるときや相手のことをわかりたいときは、全身で聴いて、見て、向かい合うことが大切だと思った。
  • 事前学習はいい勉強になった。今まであいさつをすることを深く考えたことはなかった。一人ひとりの違いを大切にすることはとても大事なことだと思った。
  • 人それぞれ違うことがいいことだというのを聞いて、嬉しいなぁと思った。

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保護者の感想

  • 我が子の学校でも実施してほしい。
  • 次の子が生まれた時も参加したい。
  • 真剣な姿勢に驚いた。回を重ねる毎に一層積極的に関わってくれるようになった。

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